はじめに
私たちのライフスタイルは、産業構造の変化とともに大きく変化しています。
スマホを1日中打ち続ける生活中に、どのように「学習」を浸透させるのかは大きな課題になっています。
多くのメーカーが取り上げている手法として、生活の中にシンクロさせるというものがあります。例えば、従来のゲームは「ゲームする時間」を別個に用意し、日常生活とは切り離して行う必要がありました。
しかし、現在のゲームは生活の中に入り込んでいて、どこからゲームが開始されたのかよくわからないものまで登場しています。
経済学のように、学問自体が面白く、やり始めると学習が進んでいくのに、なかなか初動のきっかけがツカミ難いものを、どのように動機づけしていくのかは潜在的な問題点となっていました。
その理由として、数式やグラフなどがあります。
経済学を学習した者にとっては、数式やグラフは非常に理解しやすくするための言語ではあるものの、それがかえって、これから勉強する人へのハードルにもなっているのです。
そこで、「絵でわかる経済学」では、数式やグラフをほとんど取り払い、経済学的な考え方の育成に重点を置きました。
とにかく、ノンストップで1度もつまづくことがなく読書可能なものを製作することになりました。
生活の中に直接、入り込めるような例を中心に、従来の経済学の厳密な勉強ではなく、学習効果優先の内容になっています。
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