質問事項(受験生)

らくらくマクロ経済学入門のp140に、4象限を使ったLM曲線シフトの説明のグラフがあります。
それについてどうしてもわからず、教えを乞えないかと思い、以下書き込みさせて頂きました。

@p140によると金融緩和政策を実施すると、M/P=L1+L2 のMが増大するので、LM曲線は右シフトします。
A@とは場面が異なりますが、貨幣需要が増大するときは、利子率が上がり投資が減少し、国民所得は小さくなるので、LM曲線は左シフトすると思います。

@とAの結論は正しいと思います。
ですが@とAのケースについて整合的に自分の中で理解できません。
なぜかというと、Aにおいて、貨幣需要が増大とはM/P=L1+L2 の右辺の貨幣需要Lが増大すると思うのです。すると、左辺のMが増大(又はP下落)すると思います。
ということは、@と同じメカニズムで、LMは右シフトする結果になってしまします。ここは、LMは左シフトする結論となるはずと思います。

Aの考え方は、どこが間違ってますでしょうか?
できたら、教えてください。
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回答(茂木)


国民所得が増加する結果、貨幣需要(L1)が増加するのであって、そこからさらにLM曲線をシフトさせるようなことはおきません。(グラフに影響を与えません。)

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回答−2 (茂木)

> ですが@とAのケースについて整合的に自分の中で理解できません。
> なぜかというと、Aにおいて、貨幣需要が増大とはM/P=L1+L2 の右辺の貨幣需要Lが増大すると思うのです。すると、左辺のMが増大(又はP下落)すると思います。
> ということは、@と同じメカニズムで、LMは右シフトする結果になってしまします。ここは、LMは左シフトする結論となるはずと思います。

L1または、L2が変化をするとLM曲線はシフトしますが、M/Pは定数のまま(グラフ上を移動するだけでシフトはしません。)です。
つまり、貨幣需要が増加してLM曲線がシフトしても、M/Pの第3象限のグラフは変化しないために、2次的なLM曲線の移動は考えません。

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納得 (受験生)

私が勘違いした原因は次の内容です。
お役に立つようでしたらと思い、きちんと書こうと思いました。


経済の過去問(H9の土地の資産価値の影響に関する問題)を
やってまして、その解答の中に次の記述がありました。

>土地価格の上昇による資産効果により、貨幣需要が増加する
ことによって、LM曲線は左シフトする。

私は、ここで貨幣需要と書いてあるものだから、この貨幣需要
はL1+L2を指してるのだと思いました。
そして、貨幣需要の増加はL1+L2の増加だから、つまりM/Pの
増加になると思いました。
そこで、M/Pの増加は金融政策だと思い、ここで整合性がない
と思ってしまいました・・・

これが、疑問の発端でした。
でも、らくらくを読むと資産効果における貨幣需要は、L2なん
だとわかりました。
経済は答えを読むと簡単に書いてあって、わかったような気に
なりますが、実際に自分の頭を使う時には、あれ?っとなるこ
とが多いです。
今後も頑張ります。ありがとうございました。